Unityにてプロジェクトが大規模になると、バックアップを取得したい場合がある。
また、作成したコンテンツを残しつつ、異なるコンテンツを開発したい場合もある。
その際、Unityプロジェクトのコピーやシーンの複製が有効である。
本ナレッジでは、その手順を説明する。
Unityプロジェクトのバックアップ方法 (コピー方法)
まず、Unityプロジェクト全体のバックアップ方法について記載する。
Unityのプロジェクトについて不明な場合は以下を参照
Unity自体にはプロジェクトをコピーや複製する機能は用意されていない。そのため、コピーする際は、プロジェクトの実体フォルダをコピーし、Unity Hub上に新規のプロジェクトとして登録することにより、コピーする。
本手順を実施することにより、開発途中のUnityのコンテンツが全て元のプロジェクトとは分離して、コピーすることが出来る。そのため、バックアップや、別プロジェクトとして分離して開発を継続することも可能となる。
- Unityを起動している場合、終了する。
- Unity Hubを起動する。
- コピーしたいプロジェクトを選択し、右側の3点メニューをクリック。
- 以下の例では “PJ0001” を選択。
出典 : Unity Hub
- 以下のメニューが表示されるため、 “エクスプローラーで表示” をクリック。
出典 : Unity Hub
- コピーしたいプロジェクト名と同じ名前の実体フォルダが表示されるので、対象のフォルダを右クリックし、 “コピー” をクリック。
- フォルダ等を選択せず再度右クリックし、 “貼り付け” をクリック。
- “<対象フォルダ名> – コピー” というフォルダ名でコピーが出来上がるので、フォルダ名を適宜変更する。
- 例えば、コピー元のプロジェクトの実体フォルダが “PJ0001” の場合、 “PJ0001 – コピー” というフォルダ名でコピーされるので、 “PJ0001_Backup” などの名前に変更する。
- コピー後の新規フォルダ内に “【コピー元プロジェクト名】.sln” というファイルと、 “.csproj” が拡張子のファイルがある場合は削除する。
- このファイルはUnityでVisual Studioを利用している場合に自動作成されるファイルである。コピー元のフォルダに自動作成されたファイルが入っていた場合、それもコピーされ、新規フォルダに入っている状況のため、コピー後の新規フォルダからは一度削除する。
(再度Visual Studioを使えば新プロジェクト用のものが自動作成される)
- このファイルはUnityでVisual Studioを利用している場合に自動作成されるファイルである。コピー元のフォルダに自動作成されたファイルが入っていた場合、それもコピーされ、新規フォルダに入っている状況のため、コピー後の新規フォルダからは一度削除する。
- Unity Hubの画面右上にある “リストに追加” をクリック。
出典 : Unity Hub
- コピー後の新規フォルダを選択。
- Unity Hub上に新プロジェクトとして表示されたことを確認。
出典 : Unity Hub
- Unity Hub上から新プロジェクトをクリックし、Unityのプロジェクトがエラーなく起動することを確認。
以上で、Unityのプロジェクトのコピーによるバックアップは完了となる。
Unityシーンの複製方法
基本的にUnityのプロジェクトおよび開発中のコンテンツ全てをコピーする方法は前述の通りとなる。
一方で、Unityのシーンのみのバックアップおよび複製で良い場合はUnityの機能でも複製可能である。そこで、その手順も記載する。Unityのシーンについての詳細は以下を参照。
ただし、シーンの複製では3Dオブジェクト等は元のシーンと分離されて独立した状態となるが、Timeline等一部の物は複数シーンで共用されているものもあり、複製した新規のシーンで編集すると、複製元のシーンでも編集されてしまうケースもある。そのため、3Dオブジェクトだけの簡易のバックアップ用途としては有効だが、開発中の全ての3Dコンテンツを複製したい場合は、やはり前述のプロジェクトのコピーが必要となる。
- Unity Hubより複製したい元のシーンがあるプロジェクトをUnityで起動する。
出典 : Unity Hub
- Unityが起動したら、画面下部の “Project”内の “Assests” – “Scenes” 直下にシーンのファイルが確認出来るので、複製したいシーンを選択。
- 新規作成のプロジェクトの場合は “SampleScene” が初期のシーンとなる。
出典 : Unity
- 左上のメニューから “Edit” – “Duplicate” をクリック。
出典 : Unity
- シーンの複製が実施され、画面下部の “Project”内の “Assests” – “Scenes” 直下に複製元のシーンと複製後のシーンのファイルの両方が確認出来る。新シーンの名前は “<元のシーン名> 1” となる。
- 以下の例では “SampleScene 1” となっている。
出典 : Unity
- 必要に応じて、複製後の新シーンの名前を変更する。新シーンを右クリックし、 “Rename” をクリック。
出典 : Unity
- 複製後の新シーンファイルをダブルクリックすると、新シーンに切り替わる。
- 下記の例では “scene01_backup” という名前に変更した後、シーンを切り替えている。
出典 : Unity
以上が、Unityシーンの複製方法である。