昨今、AI,人工知能は各種メディア等でその言葉を聞かない日はないほど注目が集まっている。
この技術は、ロボット掃除機やスマートフォンのスマートアシスタントや顔/指紋によるロック解除、検索エンジンの翻訳機能、ネットショッピングのおすすめ商品表示、メールの迷惑メールフィルタリングなど、様々な場所で利用されおり、非常に身近になっている。
そこで、AI(人工知能)についてその概要、歴史、最近の動向等について記載する。
AI(人工知能) 概要
人工知能とは、人間の知能をコンピュータで実現する技術であり、研究されている分野である。
AIとは「Artificial Intelligence (人工知能) 」の略である。
AIには様々な解釈があるがAIが目指すべきところは、「人間と同じように自ら学習し、推測・判断する」ことである。
AI研究へのアプローチ
研究のアプローチ方法としては知能を構成論的に作ることによって理解するというものである。
脳を科学的、分析的に理解する脳科学とは対義となるアプローチとなる。
つまり人間の知能の原理を見つけて、それをコンピュータで実現しようとするアプローチとなる。
(アプローチの類似例:飛びたいという目的のために、鳥の真似をしてはばたくのではなく、揚力を利用して飛行機のような形で飛ぶ)
AIの分類
AIを分類する一手法として、「強いAI」、「弱いAI」という定義がある。
- 強いAI
- 人間のような自意識を備え、自ら学習し、推測・判断し、全認知能力を必要とする作業も可能なAI。
実現が難しく現状まだ実現できていない。しかし、ディープラーニングと呼ばれる技術が強いAIへの可能性を秘めているといわれている。
- 人間のような自意識を備え、自ら学習し、推測・判断し、全認知能力を必要とする作業も可能なAI。
- 弱いAI
- 自意識を示したり、人間並みの全認知能力を示すことなく、与えられた仕事に対して自動的に処理が可能なAI。想定外の状況への対応はできない。
つまり、人間の知性の一部分のみを代替し、特定のタスクだけ可能なAI。
現在のAIはいずれもこのAIとなる。
- 自意識を示したり、人間並みの全認知能力を示すことなく、与えられた仕事に対して自動的に処理が可能なAI。想定外の状況への対応はできない。
AIのレベル
現在、世の中でAIと呼ばれているものは下記のような4段階にわけられる。
- レベル1
- 単純な条件分岐による制御を可能としたもの
- 例:エアコンのように室温に応じて風量の強さを変えるよう家電に搭載されているAI
- レベル2
- 古典的なAI。入力と出力が非常に多彩な問題に対し、推論、探索などの技術を取り入れ対応したもの
- 例:最適な一手を判断するチェスのプログラムや、部屋の状況に応じてくまなく掃除するお掃除ロボットに搭載されているAI
- レベル3
- 機械学習をとりいれたAI。与えたデータをもとにルールを自動で学習するもの
- 例:検索エンジンやネットショップでのおすすめ機能や、自動翻訳
- レベル4
- ディープラーニングを取り入れたAI。 機械学習の際利用するデータ自体を学習するもの
- 例:自動車の自動運転や監視カメラでの人検出
AI研究の副産物
強いAIを生み出そうとした副産物として下記のような弱いAIが生み出されており、冒頭に触れたとおり人々の生活を便利にしている。
- 音声認識
- 文字認識
- 自然言語処理(翻訳)
- ゲーム
- 検索エンジン
AIの未来
AIの発展により、今後人間が今やっている仕事がAIにより代替可能となり、より便利となると共に社会に大きな変化をもたらすことが予想される。(機械やPCのように)
さらに一説によれば、人工知能が人間の脳の能力を超えるというシンギュラリティ(技術的特異点)が2045年には到達するといわれている。
AIの過去から未来へのあゆみについては、以下のナレッジにて記載している。